リープフロッグ Leapfrog 2018 12 16

書名 日経ビジネス 2018.12.10 No.1970
   中国発技術革新「チャイノベーション」

 いまだに、日本人は、中国製品を、
「安かろう悪かろう」というイメージで眺めているかもしれませんが、
今の中国製品は、かつて輝いていた日本製品を連想させるような出来栄えです。
 たとえば、個人向けのドローン市場は、
中国の「DJI」社の製品が「定番」と言えるでしょうが、
これは、安売りで市場を獲得したのではなく、
品質と質感で市場を獲得したと言えるかもしれません。
「ドローンを買うならば、中国のDJIで間違いない」という感じです。
 スマートフォンは、ファーウェイのものが素晴らしい。
質感、操作性、能力、出来栄えにおいて、
日本企業が全盛時代の日本製品を連想させます。
それでいて、かつての日本製品のように安い。
これは、私が実際に手に取って確かめたことです。
 ドローンにしても、スマートフォンにしても、
中国製品は、突然、品質が良くなったと言えます。
 日経ビジネスによれば、リープフロッグとは、
新興国が発展する過程で、
先行する国が歩んできたような段階的に進化するのではなく、
一気に最新の技術に追いつく現象を言う。
「大衆創業、万衆創新」
(大衆の創業、万人のイノベーション)
 これは、「多産多死」という結果になるでしょうが、
少なくとも伝統産業を守ることばかり考え、
新しいビジネスや技術に対して閉鎖的な日本とは違う環境が、
中国にはある。
 中国の財界人は、こう指摘する。
「日本では、伝統的な産業の力が強いことが、
イノベーションを阻害している印象がある」
(以上、引用)
 私は、何度も指摘していますが、
「規制は、成功者を守る」ということです。
 どんなに厳しい規制でも、
一度、政治家の力などを利用して突破してしまえば、
その規制が、成功者を守ってくれるのです。
厳しい規制によって、新規参入ができないからです。
 しかし、これが日本の停滞を招いているのです。
一度、成功してしまえば、努力はしなくなります。
ましてや規制によって守られている業界ならば、なおさらです。
 アメリカの株式市場の時価総額においては、
この20年間で、上位10社は、激変しました。
 しかし、日本の株式市場は、
20年経っても、同じような顔ぶれです。
 よく言えば、安定していたと言えるでしょうが、
世界市場から、日本企業のランキングが、
ひたすら「圏外」になっていく20年でした。
 かつて、1980年代、日本は、アメリカの背中が見えるところまで、
つまり、経済規模で、アメリカに追いつくところまで発展しました。
 しかし、今や、アメリカと中国という超高層ビルの合間で、
日本は、骨董品を営んでいるようなものです。
 もちろん、その社屋は大きいが、
これ以上、上に伸びないでしょう。
「大衆創業、万衆創新」
(大衆の創業、万人のイノベーション)
日本でもやってみたかった。





































































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